グローバル補助金 留学レポート 林 陽香 (9月)
2020年09月30日
グローバル補助金奨学生
林 陽香
本年度から2年間グローバル補助金奨学生として、ベルギーのUniversity of Antwerpenにて 疫学修士プログラムで学ぶ林陽香(はやし はるか)と申します。今月から月に一度のペースではありますが、私の留学生活や研究内容についてここでご報告させていただきます。
2020年度はコロナウイルス拡大に伴い、日本中の多くの学生が通常通りに学ぶ機会を失うこともある中、私がベルギーに無事到着し留学生活を始めることができたのは非常に幸運なことです。ここベルギーでは、皆様もご存知のようにヨーロッパ他国同様に感染の拡大は凄まじく、春には多くの死者が出たとされています。最近は医療体制が比較的落ち着いてきたこともあり、感染者数が増大する中でも死者数は留められている現状です。街を歩いていても観光客らしき人は見当たらず、とても静かな雰囲気です。
私はEU外からの入国ということで、二週間の事故隔離のために8月末にこちらに到着しまし た。8月末とはいえ、空港は非常に寒かったです。隔離対象者は公共交通機関が使えないとのことで、受け入れクラブのDirk Nuytten様のご好意で空港まで迎えに来ていただきました。その後PCR検査も2回終え、無事に隔離生活を終えることができました。初めての海外生活でしたが親身になって相談に乗っていただき、不安なく2週間を過ごすことができ、ロータリークラブの繋がりに大変感謝しております。
私の学ぶプログラムはMaster of Epidemiologyという疫学を学ぶものであり、全て英語でおこなわれます。皆様もコロナ禍の中、疫学という言葉を聞く機会も増えたのではないでしょうか。 疫学とは集団レベルの疾病の発生原因や流行状態、及び予防などを研究するものでありますが、 近年大変広がりを見せている分野でもあります。私は主にアフリカ諸国の健康問題、特に薬剤耐 性菌やFGM(女性割礼)に焦点を置く予定です。
本プログラムの学生の大半は留学生であり、途上国出身者の多いプログラムです。そのため現在、大半の学生がコロナによる規制のために母国で足止めを食らっている状況です。本日9/28より遅れて初回の授業が始まったのですが、多くの生徒はオンライン参加でした。そのような中でも活発にディスカッションできる現代技術は本当に便利だと身に染みて感じています。学食も開き始めたため、少しずつですが通常運転に戻ってきてはいるようです。
このような状況ですので、今後も皆様にイレギュラーな留学生活を報告できるかと思います。 来月1日には受け入れクラブ様に招待していただいたので、その件についても来月のレポートで報告させていただきます。 2年間という期間で存分に学び尽くしたいと思います。最後にコロナも忘れさせてくれるような Antwerpen中央駅の綺麗な景色を記載します。
Antwerpen中央駅